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第百十七季 長月の二 |
The 117th Season, Nagatsuki 2 | |
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謎の秘密歴史結社の実態 |
The Mysterious Truth about the Secret History Association | |
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幻想郷の源流を探す人間 |
The human searching for the origin of Gensokyo | |
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人間の里で存在が噂されている秘密結社がある。 |
In the Human Village, there are rumors of the existence of a secret society. | |
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その結社は幻想郷に住んでいた人間と妖怪の跡を調べ、幻想郷の秘密を解き明かそうとする集団だ。 |
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妖怪の活動範囲をも調べる事から、その活動は熾烈を極め死者も出ることがあると言う。 |
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今回はついにその秘密結社のリーダーと名乗る人物と接触することが出来た。 |
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秘密結社のリーダー甲さん(偽名) によると、結社を結成した理由はこうである。 |
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今の人聞達は、なぜ妖怪の住む此処で暮らしているのか、そもそも幻想郷とは何なのか、先祖は一体どういう人間だったのか、と言うことを殆ど知らない。 |
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恐らく全てを知っている妖怪達を幻想郷から追い出して幻想郷を人間の物にするには、まず幻想郷の真実を知る必要があるのだ、という。 |
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随分と自分勝手で人間らしい意見だったが、私を含む多くの妖怪達はこれを相手にしていなく傍観している。 |
Despite this extremely self-centered and human-like behavior, many youkai, including myself, are remaining as spectators rather than taking the group as an enemy. | |
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これに対し苦言を呈する妖怪もいる。 |
Some youkai are also offering their frank advice on the matter. | |
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そのうちの一人、上白沢慧音さん(ワーハクタク)の意も聞いた。 |
I listened to the thoughts of one such youkai, Keine Kamishirasawa-san (were-hakutaku). | |
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「妖怪の恐怖を忘れ、幻想郷から妖怪を追い出そうと考える人間が居る事は非常に良くない事だ。 |
"It's not good that some humans have forgotten their fear of youkai and are trying to drive them out of Gensokyo. | |
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幻想郷は、今の妖怪と人間のバランスで保っている。 |
Gensokyo is keeping a balance now between youkai and humans. | |
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ちょうど(半人半獣である)私の様に。 |
Just like (the half-human, half-beast) me. | |
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この持ちつ持たれつのバランスを崩してしまうとあっという間に幻想郷は崩壊してしまうだろう。 |
If that give-and-take balance is destroyed, Gensokyo will collapse in an instant. | |
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ただ、妖怪は古い事も現在の事も同列に考える者が多いのに対し、人間は20年もすると新しい代に移り、記憶は薄まるばかりだ。 |
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これでは妖怪の方も張り合いが無い。 |
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一方的に人間の方が妖怪から離れていってしまうからな。 |
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人間は、現在から歴史を探そうとするのでなく、歴史そのものを現在の事の様に伝え続けていく、その事の方が重要なんだ」 |
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慧音さんは半分妖怪ながら人間に慕われ、時には人間の生活の手助けもしている。 |
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人間が子孫に歴史を伝えていこうとしていないから、危険な思想の結社が生まれるのだとするならば、歴史の学校を開く事も考えている、と語っていた。 |
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(射命丸 文) |
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※記事で取り上げた学校に関するお人間い |
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Interview
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Aya |
で、里で歴史の学校を開いたんですよね? |
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Keine |
開きました。でも、余り人間は集まりませんでした。みんな学校の様な物は嫌いなようです |
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Aya |
それは意外ですね。私達ならそんな面白そうなことが始まれば、我先にと見に行く物ですが |
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Keine |
それだけ人間は毎日の生活だけで必死なのですよ。貴方達お気楽妖怪と同じに考えてはいけません。彼らは働くだけ働いてご飯を食べないと死んでしまうのですから |
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Aya |
今度は人間向けじゃなくて、妖怪も混ぜて学校を開きませんか?きっとみんな集まりますよ |
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Keine |
集まるんでしょうねぇ。もっとも、集まるだけでまともに授業が出来るとは思えないですが・・・・・・。ただ、集めたいんじゃなくて人間に教えたいのですから。妖怪集めて授業をするのも意味が無い訳じゃないけど |
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Aya |
それはそうですね。じゃあ他の案としては、お酒でつってみるとかはどうでしょう。人間もお酒は好きな筈 |
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Keine |
それも授業になりそうに無いね。結局のところ、人間は歴史を知りたい人は人間の世界を作りたがる人だけで、普通の人間は歴史には興味が無いというのだろう。残念ですが |
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Aya |
神社の近くにいるごく一部の人間は変わった事が始まると、我先に、って感じです |
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Keine |
その辺の人間相手にしても仕様が無いんだけどね。すでに妖怪との区別も大して無いし |
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Aya |
能力だけなら、並の妖怪じゃ太刀打ちできなかったりしますし |
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Keine |
そういえば、最近は神社の事すら知らない人間だっている。神社の辺りは妖怪だらけでとても近づけない上に、里からの距離もかなりある。人間達は行く必要が全く無いから・・・・・・ |
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Aya |
そうなんですか・・・・・・。それでは神社に人間が殆ど居ないことも肯けますね |
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Keine |
お賽銭が全然無い、って巫女が嘆くのも無理の無い事。だって巫女が自分で自分の首を締めているんだから。本当なら、巫女の方からもっと人里で自分の仕事ぶりをアピールすれば良いのに。あの巫女は仕事をしても余り人間達に伝えようとしない。あろう事か自分も妖怪と仲良くしてしまっている。人間の中には、神社はすでに妖怪に乗っ取られた、と言う者も居る位だよ |
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Aya |
巫女の今の姿勢が人間達の誤解を生むのですね。確かにあの巫女は人間には非協力的に見えます。貴方の方がよっぽど人間寄りに見えます |
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Keine |
私が巫女の代わりになっているから、今の幻想郷はバランスを保っているの。貴方は妖怪なのにこんな人間の事を記事にするのかしら |
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Aya |
私の新聞は、内容も読む人も幻想郷の妖怪達のみです。まあ、中には妖怪よりもよほど化け物じみた人間が居ないわけじゃありませんが、今回は基本的に貴方の事を記事にしただけに過ぎないのです。貴方が居なければこんな話記事にしません。私達にとって、人間は襲う対象でしかありませんからね |
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上白沢 慧音 (かみしらさわ けいね) |
Keine Kamishirasawa |
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満月の夜に人間からハクタクに変身する「ワーハクタク」。 |
Transforms from a human into a hakutaku on the night of the full moon (Were-hakutaku) |
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人間時は歴史を喰う能力を、ハクタク時は幻想郷全ての知識を持ち、歴史を創る能力を持つ。 |
When in human form, has the ability to consume history; when in hakutaku form, holds all of Gensokyo's knowledge and has the ability to create history. |
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出演作:「東方永夜抄」 |
Appearances: Imperishable Night |